１つ１つの文字盤を職人が手掛ける、あなただけの世界に１本の漆時計

「時」の流れとともに生きる大切さを感じられるものを作りたい。
平凡な日々に歴史を、伝統を、時を感じることのできる時計を。
今回のドリームウォッチは日々流れていく「時」をテーマに
「時」を感じることのできる時計を目指しました。

万年筆で培った技術を腕時計に応用し、
精度の高い機械と工芸技術とアートが融合した独自開発の腕時計の2作目です。


今作のドリームウォッチには、伝統継承されてきた
日本の「漆塗り」から「金彩ひび塗り」を施しております。
「ひび塗り」は、「変わり塗り」という技法の一種で、
漆の乾燥過程で卵白を塗り、漆面に細かいひびを浮き出させます。


漆職人「廣田洋子」氏の手によって1枚1枚、丁寧に仕上げられていきます。
廣田氏は祖父の残した遺品の中から、「ひび塗り」の技法を発見。
それから数年の間、何度も試行錯誤を繰り返して、この技法を会得されたそうです。

手順の複雑さから大量生産は出来ず、ひとつの文字盤が完成するまでに、
かなりの時間を必要とします。
手間暇をかけて生み出される文字盤のひび模様は、
すべて異なり、同一の個体は存在しません。
世界にひとつ、あなただけの特別な腕時計となります。


時計に時が経ても変わらぬ価値を与え、すたることのない「麗しの漆文字盤」。

歴史と伝統を持つ日本の漆器は、漆を塗り重ねることで上品かつ艶やかでありつつも、
軽さと丈夫さも兼ね備えています。
塗櫛や帯留めなど和の装いは、海外からも日本の美として認められていると思います。
そんな日本の美を、漆の優しい風合いを日常生活で感じられる、
身に着ける人の気品を高める腕時計です。


こちらのドリームウォッチには、精度と耐久性、双方のメリットを兼ね備えた、
日本製28800振動のムーブメントを選択しました。
日本製28800振動は細部まで精度高く作成されており、
機械式時計の技術者であればメンテナンス可能となっています。

この高性能ムーブメントの選択によって、一生物に値するものとなり、
“次の世代へ受け継がれていく時計”が誕生しました。


ドーム型 サファイアガラス風防

風防とは腕時計のガラス部分のことです。
優れた透明度と宝石のサファイアと同じ組織・硬度のサファイヤガラスを採用し、
傷に強く尚且つ無反射コーティングを施したガラスになります。
加工が高度なドーム型にすることで、立体的なイメージをもたせ、
他にはない圧倒的な高級感を引き出すことに成功しました


漆の色を引き立てる時計ケース

漆文字盤にあった色を無限の色彩から選び出すことで、漆の魅力をより引き出すケースを採用しました。
塗料によって色を塗装するのではなく、ステンレス被膜を変えることによって
色を変化させるオロルという技術でできており、1年以上多くのテストを繰り替えし、
ついにデザイン性と耐久性に優れた独特の色彩を持つケースを作り上げることに成功しました。


この色彩技術を活用することで漆の文字盤を引き立たせる独特の色合いを作り出しています。
見る角度、太陽や蛍光灯などの光の種類によって虹のように様々な表情（色彩）を見せてくれます。



昭和の町（大分県豊後高田市）にて、時計師が1本1本丁寧に組み立てております。



廣田 洋子氏
九州で唯一の日本工芸会正会員である漆芸家。
櫛目堆漆塗などの技法を用い、様々な賞を受賞。
愛用者の中には著名人も多い。

-経歴-
1988年：女子美術大学卒業
1991年：香川県うるし美術館で研究コースを修了。
1993年：日本伝統漆美術展に選出。香川県漆美術研究所卒業。福岡美術展一等賞
1994年：福岡美術展教育委員会賞。日本工業会西洋美術展
1995年：日本の伝統工芸展に選出。西洋工芸展浦添市長賞
1996年：豊前市文化功労賞
1997年：浦添市長の西武工芸展賞
1998年：福岡美術展西日本新聞賞
1999年：福岡芸術協会会員。日本工芸協会正会員
2004年：西洋工芸展でOAB大分朝日放送賞
2005年：西洋工芸展で大分市長賞
2006年：仏美術館で個展
2008年：西洋伝統工芸展朝日福祉文化公社賞