60年間、パリの高級コート専門として、有名ブランドのコートも手がけ、自身も絶大な人気をもつレネール。そのレネールからスピンオフして話題のより女性らしさを強調する素材やデザインを施したCHEMINS BLANCS（シェマンブラン）のロングコートをご紹介します

まず最初にお伝えしておきたいことは、このコートは6着のみということ。
再販のない6着のみの希少なコートだということです。

シェマンブランのコートは日本向けに作られているわけではありません。
世界中で争奪戦となります。生産量の兼ね合いからいくつかのデザインをご紹介したいとなるとキープできる量にも制限があります。
また本来であれば、1着10万を優に越すクオリティレベル（実際に有名ブランドはこのレベル感のコートを10万オーバーで販売しています）であることを考えれば、仕入れる金額も決しては安くはないのです。
その結果、1モデルにつき6着となっています。

「CHEMINS BLANCS/シェマンブラン」から、胸元に沢山つけられたアンティーク調の銀色のボタンや、幅広の袖ベルトのデザインが、ヨーロッパのお城を守る兵隊さんの軍服ような、クラシカルでマニッシュなロングコートが届きました。
シックなネイビーベースの中に、ワインカラーを差し込んでくる洒落たコート生地を使って、ふくらはぎまでスッポリと覆い隠したロングコートは雰囲気たっぷり。
なかなか日本では見ることのない、流石ファッションの街、パリのブランドと言わざる終えません。

スタンダードな着こなしは、大きなテーラー襟がエレガントなロングコートですが、ちょっとマニッシュ感が欲しい時には、銀色のボタンを襟元まで全部留めてみてください。
アンティークデザインを意識した銀色のボタンが、ウエストから胸までＶ字に並ぶ、カッチリ、すっきりとしたシルエットがカッコイイ、古い写真の中の兵隊さんが着ている軍服のような、ストイックでクールなロングコートに変身。

更に、袖口のシルエットにボリュームを持たせている幅広の袖ベルト使いもお洒落です。
厚みのある上質なコート生地にボタンを２つ並ぶベルトが付けられた袖のデザインは、すっきりとした細身のコートの中で、唯一ボリュームが出されたデザイン。
袖口を大きく見せることで手元が華奢に見え、オーバーサイズを着ているような可愛さが生まれます。

袖のデザインやボタン使いにはカッコ良く、裾を長く、細身のボディーラインにすることで、より優雅に仕上げられたスパイシーなロングコートを羽織れば、パリの石畳をコートの裾を翻して颯爽と歩くヒロインのよう。
トレンチコートの原型になったのも元は軍服からでしたから、このデザインがカッコイイのもうなずけます。

使用している生地は、ウールとポリエステルの混合素材。
「え？」っと思われるかもしれませんが、ちゃんとした理由があります。
ウールはシワになりにくく、暖かくて、保湿性に優れたコートにピッタリの素材ですが、カシミヤなどと比べると重たい素材でもあります。
ふくらはぎまで包み込む長さのコートを、密度が高く厚いウール100％の生地で仕立てるとなると重たくなり、動き辛い、窮屈な着心地のコートになってしまいます。
高級感があり、キレイで温かくても、重くて窮屈なコートは、重ね着が多い冬のファッションに不向きです。
トラディショナルラインのLENERから、よりカジュアルなラインとして生まれた「CHEMINS BLANCS/シェマンブラン」は、生地メーカーでもあるLENERの生地メーカーとしてのノウハウをフルに活用して、着る人にとって、素材も着心地も極上のウールコートを作りました。

内側にはサラリとした肌滑りの良いライナーが、たっぷりと裾、袖先にまで付けられているので、暖かさをしっかりキープ。軽やかな暖かさに包んでくれるコートです。

流行りのコートも量産されたものですと、どうしても無難なカットで作られているので、ブランドが違っていてもなんとなく似た雰囲気だったり、人気なだけに人と被ったり。
そのような無難なコートがあふれる中で、ヨーロッパの色や雰囲気を濃く感じさせるシェマンブランのコートは、際立った個性で抜きに出ています。
フレンチレトロなデザインは、パンツスタイル、スーツ、ワンピースといったトラッドからカジュアルまで、コーディネートをお楽しみいただけます。

フランスのコート専門ブランド「LENERレネール/レネル」のデザイナー、モニク・レネールが手がけるアパレルブランド「CHEMINS BLANCS（シェマンブラン）」。
トラディショナルさに少しフェミニンさを加えたラインナップが日本の女性に人気。質の良い素材と繊細なディティール。可愛いのにかっこいい、ありきたりでないデザインがお洒落なでパリッ子の心を鷲づかみにしています。